朝焼けの富山湾
高岡は大伴家持を通して「万葉集」の全国有数の故地の一つです。
「万葉集」の代表的歌人であり、編者ともされる大伴家持はいまから約1200年前 越中国守として、この高岡の地に約5年間在任していた。
この地の美しい風物を、詩情豊かに詠んだこれらの歌は310首にものぼる。”越中万葉”として、いまなを光彩を放っています。
日の出を待つカメラマン
人は天使の階段という
馬並めて、
いざ打ち行かな 渋谷の
清き磯廻に寄する波見に
大伴 家持 (万葉集 17-3954)
現代語訳
馬を並べてさあでかけようじゃないか、渋谷(現雨晴海岸)の清らかな磯に打ち寄せているその波を見るために。
富山湾越に見る3.000m級の、北アルプス立山連峰の偉大な眺めは、息をのむ美しさ。
立山連峰、剱岳を駆け登る日の出
標高3.000メートル級の高峰を海上にに眺望できるところは世界でも限られている。イタリアのベネチアから見えるアルプス山脈、チリのパルパライソ市から見えるアンデスの尾根、そしてここ雨晴海岸から見る「立山連峰」だといわれる。